2016年光化学討論会 受賞!


優秀学生発表賞(口頭)

“Dependency of Spin of Lanthanide Electrons on Ligand Emission in Lanthanide Clusters”
S. Omagari, T. Nakanishi, Y. Kitagawa, K. Fushimi, Y. Hasegawa
2016年光化学討論会、東京大学駒場第一キャンパス(東京)、1C03

 この度、2016年光化学討論会において優秀学生発表賞(口頭)を受賞することができ、大変光栄に思います。希土類錯体では配位子が光を吸収し、希土類イオンにエネルギー移動することで強発光を実現しております。高効率発光には配位子が光を吸収してから希土類にエネルギーを受け渡すまでの過程の高効率化が重要です。一方で、配位子の失活過程は希土類の4f電子に起因するスピン軌道相互作用によってその速度論が変化することが知られています。この効果は用いる希土類の本質的な性質であるため、通常はスピン軌道相互作用を制御することが出来ません。そこで、複数の希土類で構成された希土類クラスターを用い、複数の希土類を混合することでこれの制御を試みました。その結果、希土類へのエネルギー移動効率の高効率化に成功しました。
 今回の受賞にあたりまして、御指導いただいた長谷川教授、伏見准教授、中西助教、北川助教、をはじめとする先端材料化学研究室の皆様に深く感謝申し上げます。

優秀学生発表賞(ポスター)

「J会合体型の励起子相互作用を利用したカルバゾール誘導体のCT性」
○矢地莉勇人、北川裕一、中西貴之、伏見公志、長谷川靖哉
2016年光化学討論会、東京大学(東京) 1P−007

この度、2016年光化学討論会において優秀ポスター賞を頂くことができて大変光栄に感じております。今回の受賞を糧とし、今後更なる気概を持って研究活動に励んでいきたいと思います。
本発表では、J会合体型の励起子相互作用が働く電荷移動性有機分子の合成に成功し、その光物性について報告させていただきました。
今回の受賞にあたりましてご指導頂きました、長谷川教授、伏見准教授、中西助教、北川特任助教に深く感謝申し上げます。


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